2023年06月03日
今年で8回目を迎えた「みんなでゴロン」。
フロンティアでは、 ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を一人でも多くの方に知って欲しいという思いから本イベントを第1回からサポートさせていただいています。
本イベントは2023年6月21日の世界ALS デーに合わせて愛・地球博記念公園モリコロパークで開催されました。
今回は350名を超える参加者があり、実際に体が不自由になることを体験するために当日参加させていただいた、フロンティアグループ ボランティアスタッフは総勢約100名。
ご来場の方の健康状態をサポートさせていただくために、介護・看護スタッフが、会場内でお声がけさせていただきました。
最新の福祉用具機器の展示・実機デモンストレーションも、本イベントの趣旨にご賛同いただいたメーカーの皆様とともにフロンティアスタッフがさせていただきました。
本イベントをモリコロパークにご来場の方に知っていただくため、イベント案内をさせていただき、ALSを多くの方に知っていただきました。
また、フロンティアの介護が応援するジュニアサッカークラブ「FC.FERVOR」のみんなも応援に駆けつけてくれました。
「ゴロン」では、病気を抱える方の「体が動かせない」気持ちに寄り添いました。
このほかにも会場では、電動車イスの試乗や機能性を重視したユニバーサルデザインファッションショー等が開催されました。
前日の台風による大雨の影響により急遽オンライン参加になった出演者やコーナーを一部変更しての実施となりましたが、メッセージコーナーでは、参加者による「早く治る病気になりますように」などの応援メッセージも数多く届けられ、勇気と感動がいっぱい詰まったイベントとなりました。
【YouTube】世界ALSデーin Nagoya~みんなでゴロンしよう!(2023年)
6月3日「愛・地球博記念公園モリコロパーク内「地球市民交流センター」屋内広場」
「すべての人に社会とつながり続ける選択肢を」をテーマにしたオリィ研究所所長の吉藤オリィさんによるステージトーク。遠隔操作による分身ロボットとの共生で新しく実現可能性の高い近未来のトークとなりました。
知覚過敏の課題解決に取り組む高校生研究者の加藤さんによるオンライントーク。五感にやさしい空間や衣類等様々な商品開発に挑戦する中でのエピソードや、運営するアパレルブランド「KANKAKU FACTORY」の紹介と今後の展開をお話いただきました。
「A(all・すべての人が)L(live・生きている)S(smile・笑顔で)すべての人が笑顔で生きていく。」をコンセプトに、着脱しやすい洋服の販売を行っていること。
ALSを治る病気にするために、一人でも多くの方々の賛同が得られるよう周知活動を行うとともに収入を得ることで自律自立できる社会を目指していること。
貴重なお話をたくさん聞くことが出来ました。
「ゴロン」サポートを始めたきっかけを熱く語った、株式会社フロンティア 原口秀樹代表取締役。 原口代表は、15年前ALS患者の方と初めて出逢い、以来、ALSに正面から向き合い、患者の方に寄り添う決意をされたとのこと。 株式会社フロンティアの介護 塚本友紀代表取締役は、本イベントの社会的意義を伝えつつ、介護現場において、サービスを受ける側の気持ちに寄り添うことがいかに重要か実体験を交えて、全参加者に語りかけました。
愛知県知事 大村秀章氏が会場に駆けつけてくださり、ご挨拶いただきました。
自身がALSを知るきっかけになったエピソードを交え、カリスマロックミュージシャンとしてどのようにALSと向き合って来たのか、今後の活動予定と意気込みを紹介していただきました。
1986年LA生まれ、2014年にALS患者となった後の精力的な活動が紹介されました。 視線入力で音楽を操作し、つなぐDJを披露。武藤将胤ドキュメンタリー映画『NO LIMIT,YOUR LIFE』6月23日(金)よりT・ジョイPRINCE品川、T・ジョイ梅田ほかで全国順次公開決定の告知もありました。
中日ドラゴンズ 立浪和義監督から会場にいるみなさんへ応援メッセ―ジが届きました。
会場内全員で5分間横になり「何があっても動けない」ALSの患者さんたちの気持ちに寄り添うチャレンジをしました。 「5分ってこんなに長いんだ」「身動きができないことってこんなに辛いことだったんだ」と会場内から驚きの声も多く上がりました。
前日の大雨の影響で、新幹線が停まり、名古屋入りが危うくなった立川氏ですが、奇跡的にモリコロパークに到着! 「ゴロン」の締めは、今年も「それが大事」。 『負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じぬくこと』 を会場内全員で熱唱しました。
会場内にはバラエティ豊かなブースが用意されていました。 会場に来られた多くの皆さんがイベントを楽しみました。
フロンティアは介助を受ける側やサービス利用者の気持ちに寄り添い、実際に体験することで、本当に必要な介護とは何かを学び、社会や地域に貢献できる人材育成を目指しています。 本イベントを通して寄り添うこと・相手を思いやることの大切さを受け止め、引き続き本イベントを支援して参ります。